先日、ファッション誌『VOGUE』(コンデナスト・ジャパン)の表紙に、脇毛を処理していないモデルを起用し、話題になった。「ありのままの自分を受け入れ、愛する」ことを意味する「ボディ・ポジティブ」という言葉が広がり始めたのは2012年頃のこと。それから10年、いまやプラスサイズや低身長モデルなど、さまざまな容姿や体型のモデルが活躍している。メディアやファッション業界が「モデル」という職業を通じて発信し、やがて一般女性のボディイメージを縛り付けることにもなった画一的な美の価値観は、多様性が求められるいま、どこまで解き放たれるようになったのだろうか。